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A-2:旅と見学

日記の非日常バージョン(?)。旅行記や旅の思い出、観に行ったライブ・博物館・美術館・資料館などの感想です。

2011年9月11日 (日)

2-4-4-1

昨晩、「無料券があるんだけどー」と誘われて、サッカーの試合を見に行ってまいりました。

ワタクシ基本的にスポーツ観戦はしませんが、「サッカー」ってのと「無料」ってのにつられてしまいました(笑)

なので、生のサッカー観戦は初めて。

試合は「新潟アルビレックス vs 鹿島アントラーズ」。

場所は、新潟スタジアム。通称「ビッグスワン」。

ワタクシ、新潟県民ですが、ここに入るのも初体験。

(中に入るのは・・・・って意味で。わけあって、ビッグスワン周辺は、そこらの人よりかは詳しいです・笑)

そんなわけで、ダブル初体験で見てきましたw


ちなみに、写真は一切ありません。

小千谷の花火を見に行ったヤツに、デジカメを持っていかれたので。

花火にカメラ持ってって、どうするってんだろうか・・・・。

(まぁ、サッカー観戦に持っていっても、どーしょーもないですがね)


この日は仕事だったので、終業してからダッシュで向かうことに。

19時キックオフで、19時ちょい前に駐車場に着くという状態。
(内々に可能性は示唆していましたが、誘ってくれた友人にはまことに申し訳ない・・・・)

でも、まだ大勢の人が会場に向かって歩いていました。土曜日試合だからなぁ・・・・?

駐車場は、会場から一番遠いところでした。歩いて5分ちょっとくらいかな?

途中、街灯がない歩道があって、夜目がきかない自分には何も見えないほどでした(あまりにも危ういので、いつも持ち歩いてるサーチライトつけて歩きました)

遠くに見えるビッグサイトは、真っ暗な夜空にナイターの明かりが煌々と漏れていて、まるで火をつけた松明のよう。

サポーターの熱狂的な声援が、こんなに遠くなのに、おそらく拡声器とか使ってないだろうに、地鳴りのように響いてきました(まだキックオフしてない時間帯です。念のため)


手続きして入場すると、S席という場所へあれよあれよという間に辿り着きました。

ピッチを横長に見る、正面にベンチと入場口が見える側の席・・・・とでも表現しましょうか。

向かって左手がアウェイのサポーター席で、右手がホームのサポーター席って言うのが、伝わりやすいのかな。

別にアルビレックスを応援するつもりはなかったんですが、流れに身を任せるとホーム側の応援席へ案内されてしまうみたいです。

というか、アウェイの応援席が狭過ぎ。

あんなに狭いとは・・・・!全体の16分の1くらい?

そんなに肩身狭い思いをしているとは想像を絶しました(^^;

それでも応援に来るんだから(しかも、鹿島ってことは千葉県でしょ・・・・)、熱意ってのは、すごいもんだねぇ・・・・。



ワタクシが知ってるアルビレックスの選手は、GKの東口クンとFWの曹永哲(チョ・ヨンチョル)の2人だけ。

東口クンは、震災復興チャリティーマッチで、王者KAZUが得点した時にゴールを守っていたキーパー(笑)

曹サンは、以前職場の人に「チョ・ヨンチョルの苗字が難しい漢字だ」と言われ、気になって書いてもらったら「これ、三国志の主役の姓じゃん」とガッカリしたので覚えてます(簡体字だったから、余計に見慣れない感があったのかも)

しかし、どっちもスタメンではなかったようで、すでに試合は始まっていたんですが、名前は出ていませんでした。

あとは・・・・やっぱり知らんなぁ(笑)

鹿島側には、「元日本代表がいっぱいいる」と、誘ってくれた友人がしきりにアピールしてましたが、ほとんど知らなかったです(唯一「西大伍」って名前に見覚えがあるくらい)

ちなみに、曹サンは後半に交代で出場しました。東口クンは怪我でレギュラーから外れてるっぽいです。


試合は、2-2で引き分け。

「1点も入らない試合もザラにある」ってことで、初観戦は地味に終わるかなと期待してなかったんですが、都合4得点の瞬間シーンを目撃できました(笑)


ただ、それ以外は、今までずっと「テレビでは映らないところ」が気になっていたので、試合の経過はそっちのけで、そのへんばっかり見ていました。

相手側にボールがあるとき、キーパーはヒマそうだな・・・・とか、

攻撃フェイズの時、DFって結構ライン上げてるのね・・・・とか、

交代の電光掲示板出す人(および電光掲示板)って、普段どこにいるのかな(どこにあるのかな)・・・・とか、

副審って、思ったより走り回るんだな・・・・とか、

ハーフタイムの時、ピッチ上の整備とかするのかな・・・・とか、

とかとか。


あと、サッカー選手の動きが想像していた以上に組織的で、面白かったです。

例えが貧弱ですが、ボールが磁石で選手が砂鉄・・・・みたいな感じ。

相手にボールが渡って、ハーフラインを越えてくると、GKが即応で身構えてDFに指示を出し、中盤の選手がそれぞれ相手のマークに散ってスペースとドリブルコースを潰していき、最終ラインの選手が想定されるシュートコースをものの見事に消していくのが、ものすごくよく分かりました。

で、FWはカウンター狙いなのか、役割分担で任せているのか、そんな時もあんまり下がっては来ません。

自分がボールを持ったときではなく、相手にボールが渡った時、そのチームが「2-4-4-1」という布陣で挑んでるんだというのが綺麗に見える・・・・というのは、戦術という概念の本質が「効率よく攻めること」ではなく「ダメージを防ぐこと」にあるからなんでしょうね。

サッカーに陣形は必要か否か?というのは、永遠のテーマなんでしょうけど、必要かどうかはともかく、チーム力がなければ負けない試合はできないと、実感できた気がします。

まぁ、もしかしたらサッカーファンには常識的な感覚なのかもしれませんけども。


あとは・・・・観客の、選手や審判への罵声・侮辱とも取れる野次を聞いていると、睨みつけたくなるくらい腹が立って、やっぱり自分はここにいる人たちとは相容れないかもしれない・・・・なんてガッカリしたり。

勝っても負けても、いい試合が見れればそれでいいじゃない。応援しようよ・・・・と憤ってしまうのは、やっぱりスポーツ観戦という行為に「なじむ」には性格が弱いのかも知れんなぁ。


いや、そんなバカな観客さえ気にならなければ、かなり面白かったけどね!

(一緒に見に行った友人は、そんな輩とは全く違う紳士的な人です。そういう人ばかりなら、スポーツ観戦も案外楽しいのかもしれないね)

2011年7月17日 (日)

アイビス・サマーダッシュ!!

にいがた競馬の~

馬が走りだ~す~

というわけで、新潟県民ながら1度も行ったことがなかった『新潟競馬場』に、マイミクさんに誘われて行ってまいりました。

ええ、初めてです。
ちなみに、馬券買ったこともありません。
mixiネームは馬主っぽさ満点の名前なのにな!(いいから)

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2011年5月 2日 (月)

荒砥城址と信濃の国

今日は友人らとともに、お隣りの長野県へ行ってまいりました。

山形県や福島県へ行った時も書きましたが、行き先は隣県なのに遠い!

高速道路で3時間もかかりましたよ・・・・。


目的地は、「荒砥城址(あらとじょうし)」

元々は城址ですが、中世の城砦が復元されて城址公園になっています。

ちなみに、「中世」ってのは色々と定義がやかましいのですが、ここでは「武田信玄の頃」って意味で。


お城の本丸に天守閣が作られるのは、もうちょっと後の信長・秀吉の頃。

なので、文化財として保存されているあちこちの名城のような姿ではなく、軍事拠点としての、いかにも「要塞」という感じの無骨なお城(の復元)です。

歴史上、武田信玄の攻撃を防いだり、また攻め落とされたりしているようです。


大河ドラマ「風林火山」で、海ノ口城のロケで使われたらしく、その写真が展示されていました。

あと、今年の大河ドラマも、第1話のロケで使われたらしい(・・・・ということは、小谷城ってことか?)

まぁ、感想を書くよりも写真で見たほうが雰囲気をつかみやすいかと思うので、何枚かアップして旅行記の代わりといたしますw

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2011年4月18日 (月)

わたしのよろこび

昨日は、「新居昭乃 弾き語りライブツアー2011 Little Piano vol.2」に、マイミクさんと、マイミクのマイミクさんと行ってまいりました。


会場は「新潟ジョイアミーア」

「・・・・どこ?」とワタクシは初耳でしたが、「ジャズの演奏会なんかが開かれるライブハウス」とのこと。

マイミクさんのマイミクさんに乗せてもらって、近くの有料駐車場から歩いて向かいました。


会場は、100人も入らないほどの小さな会場で、全体的にレトロな感じ。

ステージと客席が同じ高さで、距離もそんなに離れてない。というか、むしろ近い。

で、ファンクラブ特権で先に入場できたので、最前列の席をゲットできました。

これは、もしかしたら大接近の予感・・・・!?

むかし“よしもと新喜劇”で前から4列目で見れたことがありましたが、それとは比べものにならない近さです。

つーか、熱烈なファンでもないのに最前列スミマセン・・・・。


「新居昭乃」とは、女性のシンガーソングライター(たぶん)

むかしCDを買ってよく聞いていたのですが、ここ10年くらいはご無沙汰。

だから最近の歌は知らないのです・・・・。
好きだけど、熱烈なファンかと言われれば疑問。少なくとも、深くどっぷりではない・・・・。

いや、でもね、それでいいんだよ。よく知らない人がライブに行ったって。

日本人は、「趣味が仕事になる人が多い」と言われるそうな。

例えば「クラシックのコンサートを聴きにいく人」は、「クラシックが趣味の人」に限られる傾向があります。

「クラシックを聴くために、クラシックを聴きにいく」のが日本人。

これが欧米だと「音楽を楽しむために、クラシックを聴きにいく」という発想になるんだとか。

だから、「音楽を楽しみに、新居昭乃を聴きにいくのだ」という、欧米風スタイルで臨もうと。

そう心の中で言い訳しながら見に来たのですが、さすがに最前列は(大ファンの方に)申し訳なく思ってしまうのでした・・・・。


まぁ、でも席の場所は巡り合わせだからネ(どこまでも言い訳するw)


17時、開演。

ふつう、ライブって「新居昭乃サンです。拍手でお迎えください!」というMCの紹介で始まるとか、「いえーい!こんばんはー!」と元気に挨拶しながら入ってくるとか、緞帳が上がってスタートとか、ゴンドラで降りてくるとか(?)、それなりのインパクトで始まるもの(という先入観)

実際には。

会場の横のドアが開いて、「どうも・・・・」と照れ笑いしながらペコッと一礼して、コソコソとピアノの椅子に着席して音楽スタート。

真っ白いフードをかぶって来たので、余計コソコソ感が際立っておりました。

客席から拍手喝采こそありましたが、なんつーか。

ライブってヤツには、あんまり行ったことない身だけど、それでもこのコソコソ感は新鮮な幕開けです(笑)


スタートは、此度の大震災を受けて昭乃サンが書き下ろしたらしい応援ソングから。

この大震災のショックで、何もできなくなって、ふとピアノの前に座ったら浮かんできた曲だと、おっしゃってました。

他にも、Wikipediaには載ってない話を、たくさん聞けました・・・・w

あと、すぐ間近で見れたおかげで色々な仕草や癖を観察できたので、性格などを推察したりもできました。

観察するな、ライブに集中しろ・・・・って感じですが、こういうのが見えると「同じ人間なんだなー」と安心できるのよね。悪い癖です(^^;


あ、歌の方は、終わりまで15~20曲くらいやったと思うんですが、古い歌もいっぱいやってくださったので、5分の3くらいは知ってましたw

でも、「みなさんも歌ってください」と勧められた歌は、残念ながら覚えてない歌ばかりで、一緒には歌えませんでした・・・・残念。


ライブ中に話されていたことで気になったのは、いくつかありますが、「最初は、どうせ自分の歌なんて理解されないと思っていた」というのが、印象に残りました。

でも、最近になって「理解してくれている人もいるんだと思えるようになった」そうで、それからライブをやろうという気持ちにもなったんだとか。

「みなさんは、私の歌を理解しています?・・・・・・・・答えのない質問をしてすみません」とおっしゃってました。

うん、答えは難しいね・・・・全部の曲を理解している人もいれば、ワタクシのように“特に思い入れのある曲”のみに特化して理解する人もいるからね(^^;


で、昭乃サンの歌の中で“特に思い入れのある曲”で、一番好きなのは「ガレキの楽園」なんですが、これ、なんとアンコールでやってくださいました!

ギターの語り弾き。もう、大感激。

いやー、リクエストされても、ぱっとやれるもんなんですねー。ちゃんと覚えてるってすごいw


あまりに感激したので、その歌詞を引用して、今日の日記は終えますw


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『ガレキの楽園』


作詞・作曲:新居昭乃


君は見つめている 壊れた屋根にのぼって

この街のすべてを それから僕のすべてを


好きなものは きれいな色の時計

君のためなら手に入れるよ どんなことしても


僕は戦う 形のないものと

君のためだけ戦う


工場の煙も ガレキも味方なのに

人の思惑から 逃げられない君の気持ち


同じ夢を見たね 君が呼んでた

どの時計より きれいな魚が光る海で


僕の心に 浮かぶ雲のように

君は静かに眠ってる 無垢なまま


その未来 半分をくれるのなら

灰色のやせた絶望が 遠く遠くなるよ


僕は戦う 形のないものと

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未曾有の大震災の後、この歌をリクエストで答えてくださったのは、きっと昭乃サンが“何か”を直感されたからなんだと思う。

決して「これなら即座にできそう」という判断だけではない・・・・はず。ねぇ?



ちなみに、タイトルは会場の「ジョイアミーア」から。

イタリア語で「私の喜び」って意味らしいです。

そういや、「マンマミーヤ!」は「私のお母さん」で「なんてこった!」という意味。

英語では「オーマイゴッ!(私の神様)」と「神」を指すけど、イタリアでは「母」なんですねぇ。

2011年3月10日 (木)

奈良仏師と最後の大将

古都・鎌倉に「教恩寺(きょうおんじ)」という寺があります。

知名度は低くて「鶴岡八幡宮」「建長寺」「東慶寺(駆け込み寺)」「円應寺(エンマ寺)」なんかには遠く及ばないし、ガイドブックにも載らないし、修学旅行で行くような名所でもありません。

「鎌倉三十三観音」の御朱印を頂戴するために行ったことある人は、もしかしたらおられるかもしれない。

そんな「知る人ぞ知る」巡礼スポット。

奥まった路地裏にひっそりとあるので、通り過ぎてしまいそうになる小さなお寺ですが、ここには平安時代から鎌倉時代に移る時に起きた事件の、華やかで悲劇の結末が眠っているのです。


12世紀の平安時代末期は、源氏と平家が争う「源平合戦」の時代。

源氏は「平治の乱」のどさくさで棟梁(義朝)を失うという痛手を喫して、しばらく充電期間(?)に入っておりましたが、もう一方の平氏は「平清盛」をリーダーとして、元気いっぱいの最盛期を極めておりました。

その清盛の五男が、「平重衡(たいらの・しげひら)」

武将として優秀で、彼が指揮した戦いは連戦連勝の負けなし。しかも「なめまかしくきよらか」と書かれるほどのイケメン(笑)

“常勝将軍”として、イマイチ頼りないリーダー(宗盛)を、同じく猛将として知られる兄(知盛)とともに支えた、名将コンビの1人です。


そんな彼の人生には、痛恨の出来事が2つありました。


1つ目は、「南都焼き討ち」。

「反平家」の気勢を上げる奈良・興福寺を、「源氏や反平家勢力と連携される前に叩いておこう」と清盛の判断が下り、平家軍が派遣されます。総大将は、重衡。

12月25日に京都を進発し、28日には決着がつくという、スピード解決。
さすが、名将の誉れ高い重衡の采配です。

“常勝将軍”の名に恥じず、勝つことには勝ったのですが、戦火が燃え広がって大火事に発展するというアクシデントが発生。

「興福寺」は、三十八の堂舎が被災し、数え切れないほどの貴重な仏像や経典が焼亡。
お隣の「東大寺」も、正倉院と転害門などのいくつかの建築物以外の大半の伽藍が焼失。
金堂(大仏殿)も炎上し、大仏までもが大ダメージを受けてしまいます。

修業や留学で寝泊りしていた僧侶や、奈良の住民など、非戦闘員も含めておびただしい焼死者が出て、大惨事になってしまったのでした。


なんだか戦国時代にも聞いたことがあるような話ですが(笑)、重衡がどこまで狙ってやったのかは不明。

ただ、『平家物語』では、浄土宗の開祖・法然と会うシーンがありまして、そこでは「罪業は須弥よりも高く、善業は微塵ばかりも蓄へなし」と懺悔のような言葉を吐いているので、後悔はしていたみたいです。

ちなみに、清盛はこの後しばらくしてから亡くなっており、その死因は「焼けるような熱病にうなされて」と表現されて「大仏殿を焼いた仏罰だ!」と噂されました。

しかし、もう一方の当事者である重衡はピンピンしていて、この後も「墨俣の戦い(vs源行家)」や「水島の戦い(vs木曽義仲)」と、連戦連勝で白星を増やしていきます。
仏罰とやらは、何処へいったんでしょうかね・・・・?(^^;


2つ目の痛恨は、“平家滅びの序曲”「一の谷の戦い」

平家が次々に死んでいくこの戦いで、重衡も奇襲を食らって大敗。
馬を射られたところを生け捕りにされてしまいます。

さしもの“常勝将軍”も“天才戦術家”源義経には勝てなかった・・・・という、歴史の神様の気まぐれ。
重衡は初めて源氏に負けたこの時、平家の中で「捕虜第一号」になってしまったのでした。

ここで重衡を失ったのは、平家にとって痛い。
もし逃れていたなら、戦略的ターニングポイントとなった「屋島の戦い」や、最後の決戦「壇ノ浦の戦い」は、どんな結末になっていたでしょうかねぇ・・・・。
(それでもやはり、チートじみた義経には勝てなかったんでしょうか・・・・?)


捕虜となってしまった重衡は、「三種の神器と引き換えの人質」として外交カードにされるのですが、宗盛が「源氏と平家を平等に遇してくれるなら」と無理難題を求めたために交渉決裂。

京都で身柄を拘留された後、「壇ノ浦」で平家が滅ぶと、源氏の本拠・鎌倉に移送され、頼朝と面会するという運命をたどります。

頼朝「捕虜となったのを、恥ずかしく思わないかね?」
重衡「武門の家に生まれた以上、敵の手にかかるのは覚悟の上のこと。首を打たれようとも恥ではない」

頼朝は、この毅然とした態度に感服(ちなみに、頼朝の方が10歳年上)

家来の狩野介宗茂(かりゅうのすけ・むねもち)の家に預け、捕虜としては格別な待遇でもてなしました。


やがて、重衡は京へ連行されます。

重衡を不倶戴天の敵とする南都の僧侶たちが「俺たちの手で処刑する!」と、身柄の引渡しを要求したためでした。

途中、木津川のほとりで、処刑。享年29。

首は奈良坂で晒され、平家の最後の大将は、儚く散っていったのでした。


この鎌倉に留めおかれた時、重衡の態度に好意を持った頼朝が「せめてもの慰めに」と、重衡に「阿弥陀三尊像」を与えたと言われておりまして。

その仏像が、冒頭に紹介した鎌倉「教恩寺」の本尊として、今に伝えられているのです。

ワタクシも、鎌倉を旅した時に拝観しましたが、すごくきらびやかなバックに、黒い像容が映えておりました。

目が細くて、でも眼光鋭い。やさしそうでもあり、頼り甲斐がありそうでもあり・・・・。

脇侍の観音菩薩と勢至菩薩は、かなりキュートな感じがしました(膝の曲げ方とかが)

まぁ、「源氏と平家にゆかりある仏像」・・・・という先入観を、惜しげもなく出しまくって見てきた感想なので、参考にならないかもしれませんが(笑)

重衡が「大仏を焼いた大罪人ではあるが、どうか往生させて欲しい」と祈ると、3回うなずいたと言われています。


今日3月10日は、重衡が鎌倉に移送された日。

というわけでネタにしてみたんですが、もうひとつ。

昨日たまたま『歴史秘話ヒストリア』を見たら、運慶が紹介されておりまして。
この「教恩寺・阿弥陀三尊像」も運慶作と言われているので、ついつい思い出してしまったのもあります。
(「ヒストリア」にはちらりとも登場しませんでしたが)

運慶といえば、南都再興で腕を振るった「奈良仏師」として有名。

再興しなければならないほど灰燼に帰した張本人・重衡に、自分が作った仏像が与えられたと知ったら、どう思ったでしょうかね?

天平の仏像に親しんだ慶派の人間としては、許せない気持ちがあったのかどうか・・・・気になるところです。


ちなみに、お寺の住職に聞いてみたら「運慶というより、快慶の作風に近い」とおっしゃっておりました。

確かに運慶の作なら、もうちょっと逞しく表情も引き締まって、いかにも武家好みな風体になっているような気がします。

快慶の作風は、肉体美がありつつも、繊細で優美。
平家の貴公子に与えるなら、快慶作の方がハマり役だーね。

まぁ、日記のネタとしては「慶派」の作ってことで、一緒一緒・・・・ということでw



余談、その1。

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