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2011年1月 7日 (金)

1400年の実力

寺院の号、さらぬ万の物にも、名を付くる事、昔の人は、少しも求めず、ただ、ありのままに、やすく付けけるなり。この比は、深く案じ、才覚をあらはさんとしたるやうに聞ゆる、いとむつかし。人の名も、目慣れぬ文字を付かんとする、益なき事なり。

何事も、珍らしき事を求め、異説を好むは、浅才の人の必ずある事なりとぞ。

(徒然草 第116段 兼好法師)


お寺の名前とか、色々なものに名前をつけるとき、昔の人は凝ったりしないで、ただ“ありのまま”に、そして分かりやすいように付けておりました。

それが最近になると、あれこれ凝って、自分の賢さをひけらかそうとしていて、とても嫌味ったらしい。

人の名前にしても、見慣れない漢字を使おうとするとか、意味のないことをしなさります。

何事も、珍しさばかり追求して、普通じゃないことを好んでやらかすのは、薄っぺらな教養しかない人が必ずやりそうなことですなぁ。

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お正月から、ちょうど「徒然草」を読んでいるところなので、ついついこのニュースに反応してしまいました(^^;

DQNネームはなぜいけないのか
http://netallica.yahoo.co.jp/news/161796


ワタクシがDQNネーム(っていう言い方も好きじゃないけど)が好きじゃないのは、「ネタにしか思えないから」です。

文字や字面から感じる子供への想いとか、親の教養とか、思想とか、家庭の姿とか、そうした“良さげなもの”よりも、まず“親の趣味ありき”だけが飛び込んでくる。

そこには「名前の付け方がヘタクソだなぁ」という、まさに「薄っぺらな教養」しか感じられない。

兼好法師と同じ感想。

「徒然草」は14世紀、鎌倉~南北朝時代の作。

700年前の著作です。

使い古された言い回しですが、人間って昔から変わらないネ。


でも、そうそう変わらないのが人間なら、まぁ許してもいいんじゃない?って気はします。

このコラムの主張も、時代が人名の前衛さに追いついてないだけなのかもしれません。

何十年か後に「この名前でさえ、昔は批判する人が多かったんだよ」「うわー、頭が固かったんだな(笑)」って言われる時代が来る・・・・って可能性もあるからね。

ただ、来るか来ないか分からない「その時」が来るまで、親は笑われ続けたり、白い目で見られたりするのを覚悟した方がいいかも。

それが前衛のつらさだよ。頑張れ。

ワタクシはアナタ方を笑い続けます(笑)



そういえば、「山」と書いて「やま」と読むのは、実はものすごい日本人独特の能力。

「山」は、本来は中国語読みしかない文字。それを見て「やま」と読んでいるんですからね。

極端に言えば「mountain」という字を見て「やま」と読んでいるのと、同じなわけです。


そこから考えるに、「月」と書いて「るな」とか、「星愛」と書いて「きらら」とか、「読ませる」というけど、まずは「聞いてみれば、そう読めそうかなと「理解できている」わけです。

飛鳥・奈良の万葉の時代から積み重ねてきた日本人の修練が、「読める」能力となって自分に顕れているわけです。


ならば、名付け親の浅才を嘲笑するなんていう、意味のないことをするよりも、まずは読めている自分を褒めてあげましょうぜ。

日本の祖先の偉大さに敬意を表しましょうぜ。

日本人は「700年の昔から変わらない」という以前に、
日本人は「1400年の昔から凄いヤツだ」ってことですな。


まぁ、たまに「読めるかボケ」っていう難読(というか難解)な名前もあるけどね(苦笑)

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