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2011年1月12日 (水)

謎文字のジャパンガイド

いきなりですが、問題です。


「米」といえば、アメリカのこと。

「英」といえば、イギリスのこと。

「仏」といえば、フランスのこと。

「西」といえば、スペインのこと。

「伊」といえば、イタリアのこと。

「墨」といえば、メキシコのこと。


では、


「泰」といえば・・・・?


これは、どこでしょう?



今日、仕事帰りにブックオフを探索したら、「泰日経済技術振興協会」という団体が出版している「日本のガイドブック」が105円で売られていたので、ゲットしてきました。

本を開いてみると、左のページに日本語で解説。右のページに、読文不能な謎の文字がビッシリ。見紛うことなく外国語です。

「“泰日”の“泰”って、どこかの異国だったのか!・・・・でも、泰ってどこ?」


しばらく文字を見つめてみましたが、脳内に文字が語りかけてくることはありませんで(そりゃそうだ)

見たイメージは、なんか「聖典に書かれてあったような気がする文字」っていう見覚え。

細かいけど、構成は案外シンプルそうな文字。くるっとなってる部分が多いです。


ヘブライ語?いや、ヘブライ文字って、もっとアルファベットっぽいし・・・・。

アラブ語?いや、アラブ文字って、もっと連なった形してるし・・・・。

つーか、どっちも右から左に書くから、右側に行末があるのはヘンだし・・・・。

ヒンドゥー語?いや、あっちの文字は、もっと梵字っぽいし・・・・。

ルーン語ではない。(←文字だけなら書ける人)


・・・・パスパ文字?

もしかしてパスパ文字?サキャ・パンディタの甥が作った文字?

チベット仏教の経典なんかに書いてある文字?


というわけで、ブックオフから帰る時、自分の中では「泰=チベット」となっていて、「やった、(一部の友人に)自慢できる!」と、わくわく気分でニッコニコ。

でも家に帰って調べてみたら、正解は「泰=タイ王国」でした(笑)

あー、なるほど。タイ語ね。聖典で見覚えがあるって、小乗仏教の経典ねー・・・・。


検索結果によると、タイ文字はアルファベットと同じく表音文字とのこと。

そう言われて見ると・・・・うん、「a(子音)」っぽい字があるね。でも、覚えるとしたら大変そう(^^;


で、内容なんですが、これがまた、めちゃめちゃ面白いw

日本人のワタクシでも知らなかったことや、改めて納得させられることや、ハッとさせられることが盛り沢山です。

いくつか抜粋して紹介すると・・・・。


■日本人の自然観

 日本人にとって古来、自然はあくまで恵みを与えるもの、親しむべきものであり、決して人間と対立する厳しく、むごいものではなかった。これは、日本が温暖湿潤な地域にあって(中略)。また、定着的な農耕社会である日本では、父祖代々がその自然とともに生き、やがて自然に帰っていき、自分自身もまたその道をたどる。それゆえ自然と自分とを一体化し、自然の心をわが心として生きる感情が、日本人の哲学、思想、宗教などすべての精神活動の根本に流れている。
 このような自然への親しみ、自然と我との一体化は、さらに、自然を楽しみ、現世を謳歌する現実肯定の考え方を生み出していく。それはまた「長いものには巻かれろ」の精神であり、太平洋戦争を「鬼畜米兵」と言って戦い、敗れると何のていこうも無くアメリカ文化に染まったのも、和の精神の底に流れるのもこれである。日本の宗教が現世利益をうたわなければ信者を集められないのも、また、日本人の現実肯定の表れであると言われている。

(後略。わびとかさびとかが、自然観から生まれたことを解説)


■日本人の勤労意識

 日本人にとって働くということは、必ずしも利益を求めることが第一義的な目的ではなく、働くと言う行為そのものに価値を見出しているという説がある。評論家の山本七平氏によれば、日本人の勤労と言うのは、すなわち仏教で言う成仏するための修行であり、経済的利益は宗教的に動機づけられた、つまり私欲のない労働の結果とされる。このような、結果として得られる利潤は是認されると考えていると言うのである。(中略)したがって、経済報酬は労働(時間)に対する対価であるという欧米的な勤労意識とは、その精神においてだいぶ異なることになる。この違いが、一方では契約社会に基づく企業経営を創出し、一方では独特のいわゆる日本的経営を生み出したと言う。
 しかし、最近は仕事に対する考え方もだいぶ変化している。基本的に労働に対する価値を依然認めてはいるものの、意欲の点になるとかなり減少してきている。その背景としては、1つに労働の目的の喪失がある。(後略)


■花見・紅葉狩り

 春を表す日本の古いことばに、「桜時」というものがある。昔から、桜の花に特別の愛着をもっている日本人ならではの言い方だが、その桜の花を心ゆくまで眺めて春をめでようというのが、日本の花見である。

(中略。醍醐の花見とか、桜の名所とかの紹介)

 春の花見に相当する秋の行事が、紅葉狩りである。日本には、楓や紅葉など秋に紅葉する樹木が多いため、山紫水明の風土とあいまって、世界で最も紅葉の美しい国の一つとされている。日本人は桜の花を見て春をめでたように、紅葉の名所へ行き、その景観美を眺めて秋を感じるのである。

(後略。紅葉の名所の紹介)


# 別項では「めでたさとは逆に、日本人は桜の花に滅亡、死も見る」「歌舞伎で桜の出る場面は怪異が跳梁し、悲運が起こることが多い」などとも書かれてます。へぇー!


■新聞漫画

 日本の新聞には必ず漫画(多くは4コマ)が載っている。時に世相を風刺し、時に庶民の哀歓を描き、一服の清涼剤として、多数の読者の共感を得ている。

(後略。日本の代表「サザエさん」とアメリカ漫画の代表「ブロンディー」の比較論っぽいもの)


■昔話

 昔話は、語り初めが「昔、昔」、語り納めが「・・・であったとさ」のような一定の形式をもったものをいう。出てくる時代・場所・人物を特定せず、空想的である点が伝説と異なる。(中略)最近では、ユング派分析家の河合隼雄が、日本の昔話の深層を分析して、西洋人の自我は「男性の意識」であるのに対し、日本人の自我は「女性の意識」とする説を発表して注目された。

(後略。五大昔話の紹介など。五大昔話って知ってる?日本人なら誰もが知ってるらしいよ・・・・)


■伝説

 伝説は、具体的な事物と結びついていて、真実と信じられている言い伝えである。昔話のように、決まった形式や空想性・娯楽性をもたない。日本には、昔話と同じく、伝説も豊富である。 

(後略。有名伝説として「浦島伝説」「羽衣伝説」「弘法伝説」「金太郎」が紹介。金太郎・・・・)


■コイ(鯉)

[イメージ] 欧米では薄汚い魚、大食いで貪欲、ばか者といった、あまりよくないイメージをもたれているが、日本と中国では、勇気・忍耐・努力の象徴であり、男子の意気を表す。コイは滝を上って竜になるという中国の伝説に由来する、「こいの滝登り」という表現は、立身出世を意味する。古くは中国の伝説に従って、魚の王とされたが、江戸時代以降はタイ(鯛)がコイに取って代わった。
(中略)
[利用] 日本のニシキゴイは、観賞用として世界的に有名。

# 他にも犬やら猫やら鯛やら。鯉って欧米ではグータラなイメージをもたれているのねぇ・・・・知らなかったわw



とまぁ、こんな感じ。

他にも、葬式とか和歌とか文楽とかの文化教養の類から、官僚とか派閥とか学習塾とか日本の治安とか消費税とかの政治経済の話まで、幅広く網羅されているなーといった印象。

パスパ文字でなかったのが残念だけども(笑)、中々に面白いですw


それにしても、日本人はタイの方々にこういう風に見られるわけなんだねー。ふーん、へーぇ。

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