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2011年4月10日 (日)

ディベート28号

「これからの日本に原発は必要か?それとも不要か?」


福島第一原子力発電所の事故を受けて、このテーマが白熱しているようです。

まぁ、あれだけの大規模で深刻で長丁場な事故を見れば、無理もない(^^;

その最良の答えを得るには、肯定派と否定派の議論(ディベート)が必要。

と、ワタクシは思っているし、たぶん日本中の誰もが同意してくれると思います。


では、「議論(ディベート)」とは何か?

まぁ、色々な意義・定義があるんでしょうけど、要するに「技術」だと定義して、ここでは先に進みます。


「技術」・・・・それは、思想・正義・情緒・美的なんていう、文系的なものは存在しない世界。

冷たくて、心がない、機械的なもの。

「ツール」と言ってもいいでしょうか・・・・「ツィッター」や「メール」や「インターネット」と同類です。


で、日本人(特にネット世代)って、この「ツール」ってヤツが得意そうに見えて苦手、というか使いこなせない傾向があるのではなかろうか。

今回の大震災で、「ツィッター」「メール」「インターネット」で、“拡散希望”の名目で広まった“デマ”や、“被災地が心配”の名目で繰り広げられた“政治ごっこ”が蔓延したのは、記憶に新しいところ。

「やっぱりツールに振り回されるのね」と、思い知った人は少なくないと思います。

そうなってしまったのは、「ツィッター」「メール」「インターネット」が悪いんじゃないんです。

「ツィッター」「メール」「インターネット」は、ただの「ツール」ですから。

「ツール」だからこそ、

「真実を究明する」のと同じ程度の強さ(確率?)で「ウソに辿りつく」こともあるし、

「正義を実現する」のと同じ程度の強さで「悪いことを選び取る」こともあるわけです。

妥協点や結論を導き出す「道具」にもなるし、ただ論敵を叩き潰すための「武器」にもなる。

「道具は使いよう」


むかし、「鉄人28号」というアニメがありました。そのOPの歌の一節。

「ある時は正義の味方 ある時は悪魔の手先 いいもわるいもリモコン次第」

ディベートは、これと同じ。正義の手段になるか、悪魔の法則になるかは、使い手次第。

この「ディベートとは何か?」の根本を知らない人が用いると、オソロシイ「凶器」になってしまうことがママあるわけです。


「ディベート」という技術の鍛え方は、いくつかあるんだと思いますが、面白い勉強法として「自分の立場を正反対に変えてやってみる」というものがあります。

例えば、「竹島(独島)はどこの領土か?」というディベートを日本人と韓国人がやれば、日本人は「日本の領土」、韓国人は「韓国の領土」でディベートすることになるでしょう。

これを、日本人は「独島は韓国の領土」、韓国人は「竹島は日本の領土」という風に立場を変えて、ディベートをするわけです。

これで「日本の領土」派が勝てば、韓国人の勝ち。
本来の思想・信条がどうであろうが、ディベートとしては勝ちなのです。

自分の思想・信条を論破するということは、弱点を見つけることができます。
そして、ディベートは結論を導き出すのが目的ですから、お互いに歩み寄って妥協点を探すために、相手の立場になる必要もあるのです。

その2つが、「立場を正反対にしてやってみる」のが勉強法になる理由。
ディベートとは、自分の思想・信条を論破することも要求されるのです。

ネット右派が「児童ポルノ規制賛成」、日本ユニセフが「児童ポルノ規制反対」
共産党が「天皇制賛成」、自民党が「天皇制反対」
無神論者が「神はいる」、神父・牧師が「神はいない」
日蓮宗信徒が「浄土はある」、浄土宗信徒が「浄土はない」
シーシェパードが「捕鯨賛成!」、和歌山県太地町が「捕鯨反対!」
櫻井よし子サンが「憲法九条を守れ!」、福島みずほタンが「憲法九条を改憲せよ!」

こうやって立場を変えてディベートする。
ディベートをする時に、お互いがそれを頭に入れてやる。
これでこそ、ディベートが建設的になり、意味・意義が出て面白い話し合いになるのです。



で、「これからの日本に原発が必要か?それとも不必要か?」の話に戻って。

ワタクシの見たところ、どうも否定派の方に「立場を180度変えてみる」という心構えが足りないように思います。

肯定派は、「原発なんていう危険な代物は、できればない方がいい」「そもそも電気使い過ぎなんだよね」という、「否定派」の側に立って「ディベート」をしている人は、大勢います(自分の周囲だけかもしれないけど)

でも、否定派は、ただひたすら「原発反対!」の一点張り。

今まで、否定派の人から「原発をなくしたら慢性的な電力不足になるけど、それはどうするの?」というような疑問さえ、聞いたことがありません。

日本ユニセフが「児童ポルノ規制賛成」の一点張り、櫻井よし子が「改憲」の一点張り、福島みずほが「護憲」の一点張り・・・・というのと同じ。

自分の弱点を認めようとしないのは、進歩がなく、建設的ではなく、聞く耳を持たない態度なので、「議論をするだけ無駄だ」と相手に思われます(自分が思ってるんじゃなく、相手に思われてるんです)


原子力発電所は、危険です。

人体や環境に深刻な悪影響を与えられる猛毒が、大規模に巻き散らかせる量が扱われているからです。
その管理・運営が難しく、その責任を担える経営者・政治家・施設が欠如している可能性があります。


原子力発電所は、必要です。

総発電量の3割を原発がまかなっているからです。
これがなくなると、あらゆるビジネスモデルが変更を余儀なくされ、利便性を損ないます。


原発は危険で必要なのです。

(「必要悪」とは、ちと違うような気がします・・・・が、ここでは置いときます)


「原発が必要かどうか?」のディベートで一番マズイのは「肯定派と否定派の断裂」だと思います。

議論の良い着地点は、「論破すること」ではなく「最善を選び取る」ことでしょう。

つまり、お互いが納得する妥協点を探ること。

今、肯定派は歩み寄る態度を見せています。

この議論をより良いものにするために、次は否定派が歩み寄る番なのではなかろうか・・・・?


大震災から明日で1ヶ月。

この間、“拡散希望”の名目で広まった“デマ”や、“被災地が心配”の名目で繰り広げられた“政治ごっこ”に踊らされている姿を、親しい人・赤の他人の隔たりなく、幾度となく見てきました。

日本人が「原発は必要かどうか?」のディベートで、また「ツール」に振り回されるという二の舞を、どうか踏みませんように・・・・。



終わり見えない福島原発事故、反原発の動きに勢い
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20525220110410?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0

このニュースの宇野邦弘サン(原発否定派)は、落選してしまったようです。

でも、当選・落選に関わらず、推進派とディベートを繰り返して欲しいなーと思いますね。

「原発反対!」を声高に叫び続けるのではなく、ディベートをね・・・・。

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