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2011年7月15日 (金)

葵御紋コンテンツの喪失

今夜は、こちらのニュースから。

水戸黄門、視聴率低迷…もはやこれまで
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK201107150022.html


二代目(西村サン)までは見てましたが、それ以降はほとんど見てないです。

そんなワタクシが言うのもなんですが、終わってしまうのは寂しいですね。まして、自分より年上の長寿番組時代劇ですからね・・・・。


> ある関係者は「もう、十分、テレビの歴史上でも役割を果たし切ったということ。
> 現代の世相やニーズに、合わなくなってきているようだった」と説明した。


それが理由だったら、今やってるほとんどの番組を終わらせるハメになるのでは・・・・。

「現代の世相やニーズ」とやらに合わせている番組って、何かありますかね?

もう地デジまで10日になりましたけど、テレビの番組表を見るとひどいです(特にBS)

「韓国ドラマ」「通販ショッピング」「世界遺産」「芸能人のトーク番組」

こんなのばっかり。

これ「現代の世相やニーズ」に相応しい番組なんでしょうか?


「水戸黄門」が終わってしまうのは、確かに「現代の世相やニーズ」に合わなくなった、時代が変わったせいなのかもしれない。

でも、その後継に入るのが「現代の世相やニーズ」に相応しい番組になるかどうかは、すごく疑問。

無理じゃない?
「水戸黄門」やった方が余程マシじゃない?
・・・・ってことになりそうな予感がします(-"-;

以前にも書きましたが、ワタクシは「テレビが若者をターゲットにするのは間違っている」と考えてます。

■テレビ離れとオードリー(リンク先mixi。要ログイン)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1639291144&owner_id=377893

これからは、テレビは高齢者向けに作られないと、誰も見なくなるんじゃないか・・・・と。

その意味も含めて、「水戸黄門」が終わったあと、この時間枠は「再放送枠」にすることを希望したい。

少なくとも、二代目の水戸光圀@西村晃までは、今のニーズにも応えられる出来だと思いますし、年寄りも大いに喜んでくれると思います。

「水戸黄門の終了」が、「単なるコンテンツの喪失」に終わるなんてことのないよう、TBSには英断をお願いしたいものです・・・・。



以下、余談。

「現代の世相やニーズに、合わなくなってきているようだった」について、ワタクシなりに掘り下げます。

時代劇って、典型的なのは「黄金パターンのストーリー」と、そこから必然的に生み出される「ハッピーエンド」を繰り返す、「勧善懲悪」の講談型(って言うの?)なんだと思いますが、「水戸黄門」はまさに代表格。

「世直し珍道中」は、現代風に言えば「中央政府による、地方自治行政への抜き打ち監査」で、「なんでもお上頼りにする日本人」の映し鏡だ・・・・なんて言われたりしています(たぶん)


とはいえ、他の時代劇とは違うところもあって、それが「水戸黄門」のシンボルでもある「印籠」です。


時代劇最大の見所といえば「チャンバラ」。

懲りない悪党どもをチャンタンバラバラ斬り捨てて(峰打ちってこともあるけど)、主人公がカッコ良く刀を鞘に収めるとともに「悪は滅びるのだ!」という誇らしげなドヤ顔を見せる。

ここが「勧善懲悪」のカタルシスを感じさせる部分で、「水戸黄門」にもあることはあるんですが、でも「最大の見所ではない」って気がするんです。

「水戸黄門の最大の見所」は、「印籠を出すシーン」ですから。

これ、小さな違いに見えるけど、実は結構大きな違いなのではなかろうか。


細かいところを見ると、まず「自己紹介」と「チャンバラ」の順番が逆になります。

普通は「自己紹介(前副将軍だぞ)」→「チャンバラ(歯向かうヤツは容赦せぬ!)」になるはず。

ですが、水戸黄門は「チャンバラ(助サン格サン懲らしめてやりなさい!)」→「自己紹介(このお方をどなたと心得る?!)」と、逆になっています。

この時、効果的に登場するのが「葵の御紋の印籠」。

「目に入らぬかーっ!」と徳川家のロゴをかざし、前副将軍たるジジイの来歴を得々と説けば、それまで元気いっぱい(もう助サン格サンにやられてるけど・笑)だったコワモテの悪党どもが、「へへーっ」と途端にひれ伏す。

ここが、「水戸黄門」独特の人気の秘密なのではなかろうか。

勧善懲悪を表現したかったら、黄門サマが「ターミネーター」みたいに、悪党ども相手に水戸無双をやったっていいわけです。けれども、これではダメなんです。

それまで「強きを助け弱きをくじく」をモットーに、いつも威張って私腹を肥やすことにしか興味のない代官やら役人やら悪徳業者やらのクズどもが、急に態度を変えて平伏する。
一見するとエラそうなだけのただのジジイに、です。

いつも威張り散らしてる課長が、社長の前では手のひら返したようにペコペコしている。
「俺がルールだ」と言わんばかりの独裁者支社長が、本社の役員の前では借りてきた猫みたいに大人しい。

こういう豹変振りを見て失笑したり、普段ガマンしている分を溜飲を下げたりする楽しさ。

この「ざまー見ろ」感。

これが「水戸黄門」の人気の秘密なのではなかろうか。


目の前にいるただのジジイが、いきなり天下の前副将軍になる。

・・・・という展開の急転ぶりから、「水戸黄門には変身ヒーローものの要素がある」と分析していた評論家の人がおりましたが(笑)、肯定も否定もせずに話を進めると。


昔、まだ「水戸黄門」が視聴率40%取ったりしていた頃は、終身雇用や年功序列の制度が確固としていましたが、今では相当に崩れているそうな。

そして、協調性や団結力が尊ばれた世の中から、いつの間にか「個性」という名目の個人主義が横行するようになり、組織に属することを嫌ったり、あるいは「公私」を断固として分けるライフスタイルの人々が増えたと思います。

企業や民間の人間関係も流動的になり、「固定化された権力関係」というものが、なくなってきているのかもしれない。


「権力を振りかざしているヤツにも上位の者がいて、その前では頭が上がらない」
「自分が逆らうことのできない人にも、同じように逆らうことのできない人がいる」

これが「水戸黄門」の楽しさのベースだとしたら、確固たる上下関係の中にいる人が少ない現代人(特に若者)には、
この展開ってカタルシスを感じにくいのでは・・・・と思ったりします。


「水戸黄門」が42年の歴史に幕を下ろす。

その背景には、社会制度と人間関係の激変がある、のかなぁ・・・・。

なんて、考えてみたんですが、どうでしょうかねーw

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