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2012年2月19日 (日)

失敗と試行錯誤

アメリカの発明王・エジソンが残した言葉に、こんなものがあります。

「私は電球を作るのに何百回もテストした。しかし、この1回1回は失敗ではない。うまくいかない方法を沢山発見しただけだ」

「発見したのは“うまくいかない方法”だったのか?」なんていう無粋なツッコミはおいといて(笑)、これを理論としてモデル化したもの・・・・のような気がするものに「TOTE」があります。

「TOTE」というのは、「Test-Operate-Test-Exit」の頭文字。

これは物事を改善する際の指標に使われるもので、「Input(入力)」から「Exit(終了)」までの間に、試行錯誤を繰り返すというモデルの名前です。

すなわち、

「問題に気がつく(Input)→問題を検証する(Test)→解決策を模索・実行する(Operate)→観察する(Test)」

と手順を追い、ここまで来てOKだったら「→問題解決(Exit)」、ダメだったらOKになるまで「→解決策を模索・実行する(Operate)→観察する(Test)」を繰り返すというわけです。

このようにすると、「失敗」は「失敗」ではなく「成功までの蓄積」、つまり「フィードバック」という意味になります。

本当の「失敗」とは、「Test」と「Operate」の環を断ち切ることだというわけです。



すごく整理された、いかにも理論。実戦心理学・NLPのお言葉。

だけど、だけど、

ワタクシの文系のアタマが(というか、天邪鬼なアタマが)、「イヤだ」とつぶやく。



このモデルには1つ、反論があります。

「どうして『失敗』を『失敗』と諦めるのはダメなのか?」という視点です。

「失敗の先に成功があったっていいじゃないか」と。

でも、いまいち押しに弱い反論だなーと、なんとなく思っていたんですが。



今日、「世界の果てまでイッテQ アコンカグア登頂プロジェクト」を見ました。


吐き気、頭痛、胃痛、雪崩の危険、そして極度の疲労に蝕まれ、最後は「地下ではなく空の果てにも地獄はあったのね」と言わんばかりの、-70度の“白き嵐”「ビエント・ブランコ」を察知して、残り200メートルで登頂を断念。

ガイドが警告し、責任者が「恨まれてもいいから帰る」と悲痛な決断をし、イモトはただ涙を流して、無念の下山になりました。

「今いるここを、このチームの頂上にしましょう」

変わりやすい山の天候に妨げられ、達成を目指すよりも勇気のいる決断を下しました。

アコンカグア登頂、失敗。

そう、失敗です。


これを「失敗」と呼んで、何が悪い?

断念するのも含めて、すごいドラマを見たような充実感がありました。

ナレーションでも言ってましたが、イモトは次に繋がる「成長の糧」を得たと思います。

これ、「失敗」ということにしたら全部台無しになるのか?


んなこたーない。

失敗は、「自分は自分で思っているよりもはるかに弱い」ことを認識するチャンスです。

「そんなわけない」と試行錯誤を繰り返すのもいいけれど、それでは「自分を知る」ことにはなれないでしょう。

「失敗じゃなくて試行錯誤なんだよ」と言いつくろうのではなく、失敗は失敗と認めた上で、さらなる高みを目指す。

時には、諦める勇気を見せることも、目標を変えることもいいじゃない。

それが「成功への道」なのではなかろうか。


「TOTE」に足りないものは「勇気」と「求道」。

漠然とした「TOTE」への反論を見つけたような気がしたので、思いつくままに綴ってみました。




テレビの感想としては、もうひたすらドキドキしました(笑)

いや、イモトが無事に帰ってきているのは番組の構成上分かっていたので、心配はあまりしてなかったんですけど、ただただ「未知の世界」にビビってました
(見ていただけなのに、自分も高山病にかかったかと思うほどに感情移入。いやー、疲れた・・・・)

と同時に、「ウチのテレビ、大画面にして良かったなぁ」と思えるようなアルプスの絶景を堪能できました。過酷な世界と一緒にね・・・・。

あと、最後はプロの判断すげーなって思いましたよ。
「登るより勇気のいる決断」って、本当になと。

あの石崎ディレクターが絶好調でイモトが限界迎えてるって言うのも、高度順応の難しさを如実に語ってましたね。

一流のガイドを揃えての万全の体制とはいえ、とんでもないプロジェクトだよねぇ・・・・。

(ああ、見てない人にはネタバレになっちゃった・・・・事後ですがスミマセン)


それにしても、「失敗してもいいじゃない」「勇気と求道が肝心」って、文系というよりもギャンブラーみたいな言葉だなぁ(笑)

まぁ、「もうギャンブルと呼んでもいいよね」と思われるほどのリスクとリターンが待つ、「南米大陸最高峰アコンカグア登頂SP」の感想には、おあつらえ向きなのかもしれないな・・・・ってことで。

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