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2012年3月29日 (木)

介護職の給与はむしろ下げるべき?

今日は、こちらのニュースから・・・・と言いながら、ちょっと関係ない話になります。

外国人介護士 春、さらに門戸を開け
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20120330k0000m070116000c.html


以前、職場の知人が「介護職の給料は安月給のままにするべき」「むしろ下げるべき」という主張をしていました。


これには、おどろきましたよ。

「介護職は給料が安過ぎる」というのが「社会問題」になってると、ワタクシ思っておりましたので。

給料が安過ぎるから、やりたいけどできない・やり続けるのが不安だという人が続出し、求職者が減り、離職者が増え、そのために介護業界は慢性的に人手が逼迫しているんだと。

「給料を上げるのが急務」だと思っていたのに、「そのままにするべき」「むしろ下げるべき」って、どういうことなのかサッパリ分かりませんでした。


何故に「安月給のままでいい」「むしろ下げるべき」なのか?

彼の主張によると、「給料を上げると介護の質が下がるから」なんだそうな。


現状では、介護職員は一般サラリーマンよりも安月給。

仕事量の多い体力仕事だし、夜勤や不定休があたりまえだし、認知症高齢者の意味不明な言動や、家族さえお手上げした大暴れに、丁寧に付き合わねばなりません。

こんな激務な職場、普通は誰もやりたがりません。単純に考えれば、現状は「それでもやりたい」という熱意と志のある人が、この仕事に就いていることになります。


もし、介護職の給料が一般サラリーマン並みに上がったらどうなるか・・・・?

「介護やりたいわけじゃないけど、仕事がないから」という、熱意や志の低い求職者が流れてくることになります。

すると、介護職員が矜持とするべきモラルが下がり、本来やる気のあった志ある人のモチベーションも下がり、職場の熱意が下がり、介護の質が下がることになります。

「それでいいのか?よくないよね?」というのが、知人が「給料を上げるの反対」している理由。


それに、もしも給料を上げたら雇える人数が減ってしまいます。

年収300万円を1人を雇うのと、年収100万円を3人雇うのとでは、100万円を3人雇った方が現場の「質」を維持できるに決まってます。

そんな安月給では仕事を続けられる人いなくなっちゃうよ・・・・というところですが、ではどうすればいいのかというと、介護する人は安価な外国人を雇って数を揃え、日本人は指導・管理を行う人として養育すればいいとのこと。

こうすれば、数を揃えることもできるし、介護の指導は日本人の監督で行えるから、大体の問題は解決するというわけです。


言いたいことは、分からんでもない。

だけど、だけど、

「それなんか勘違いしてない?」という気が、してならないんです。


外国人を介護職員として雇うと、給与水準は低下するでしょう。

経営者は、人件費が安く済むほうに流れてしまいますからね。

で、今よりも給料が下がって、日本人の現場職員がいなくなって、はたして質が保たれるの?というと、疑問。


そもそも、質って何だ?

介護職員の大事な仕事のひとつは「介護される人とのコミュニケーション」だと思います。

言葉が違い、文化が違い、思想の根底が違う人たちに応対を任せられて、介護される人は充実した生活を送れるんだろうか?

それに「雑務は安い外国人にやらせればいい」って考え方が、「質」につながるような気が全くしないです。

モラル低下を問題視するなら、この考え方も槍玉に挙げるべきなんじゃないか?


・・・・などなど考えてみるんですが、どうも「反論」とするには非力な感じがしてしまうんだよなぁ(-"-;


彼の主義主張の根底は、「日本人で介護をやりたがる人がいないのは給与体系が問題になってるから・・・・って、それ本当か?」という疑問だと、ワタクシは理解しました。

そもそも、赤の他人に優しく接し、赤の他人の生活にコミットし、基本的人権と向き合う介護という仕事は、かなり厳しく人を選ぶものでしょう。

誰にでもできるわけではない、向き不向きが露骨に出る仕事なんだと思います。

今後、年寄りが増えて若い人が減っていくのが確実な社会で、「介護に向いている人」の数というのは、いつまで間に合っていられるんだろうか?

もう間に合ってないのかもしれない。

だったら、安価で(あちらにとっては普通の給与で)、厳しい試験を突破する向上心のある、外国人介護者を大量に雇って雑務をやらせればいい・・・・というのは、日本人の志や熱意を歓迎するよりも効率的なのかもしれない。

「向いてる人が介護職を選びやすいように、給料問題を解決しよう」というのは、効率の悪い、時代遅れの考え方になっているのかなぁ。


「介護職員は安月給のままにするべき。むしろ下げるべき」は、現実を見据えた人の慧眼なんだろうか。


「外国人の介護職員という社会問題」を耳にすると、ついつい上記の話を思い出してしまうので、自分の中で整理する意味もこめて日記に書いてみました。

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